お茶は生鮮食料品。香り、水色、芳醇なコクと甘味、全てが命です。
甘味やまろやかさは、葉そのものの選定、蒸し、火入れなど職人のなせるワザであります。
生鮮食品であるお茶は鮮度がとても大事で、「節香と呼ばれる新緑の香り」をいかに残すかが腕の見せどころ。火香を付け過ぎることなく、生葉により一層近い節香を追求した味への圧倒的なこだわりはどこにも負けません。

銘茶喜泉 三代目茶師 高澤 元人 

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上蒸しを至高と考えております

浅蒸しでは、香りは良いけど雑味が残ります。
深蒸しでは、茶葉の繊維が壊れてしまうので仕上がりの美しさにいささか欠けます。

そこで、味の面でも香りの面でも最上を目指した上蒸しを至高と考えております。渋味と苦味を減らし、コクと甘味を最大限に引きだすタイミング。ここが職人の腕の見せどころとなるでしょう。
そして、お茶本来の香りを楽しむための芳醇な節香、目で楽しむための湯呑み茶わんの中のきれいな新緑。

これらを引き出すのが、蒸しの技術であると考えます。
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*機械の表面の茶色は、ホコリではございません。茶葉が、酸化して「茶色」になったものです。

手間を惜しむことのない「火入れ」

喜泉では、香り高いお茶を楽しんで頂く、節香を味わって頂くために、手間を惜しまず「毎月」火入れ、仕上げを行っております。

お茶屋の本音としては、強い火入れで香ばしい芳香を長持ちさせることで手間や行程を減らしたいたいところです。
しかし、強い火入れで、珈琲で言うなら深煎りによって香り高いことを誇ることを私たち喜泉では良しとしません。

なぜでしょう?

敢えてその手法はとらないのは、旬の爽やかな節香は、ちょうどよい火入れでしか表現出来ません。そして、弊社の信条である甘味とコク、まろやかさは合理的で効率的な深煎りでは損なわれてしまうのです。
茶葉をどんなに多く入れ過ぎても、絶対に渋くない、甘味とコクが喜泉を守る茶師の心意気であります。
大型機械に、少量20キロずつ細かく火入れ

効率を求めることなく、これをゆっくりと行うことで火香がつくことなく、節香を楽しめる香りとコク、味に深みを追い求めたお茶づくりを追い求めております。

自動化に頼ってはおりません。その日の温度、湿度(雨天は控えます)、火を見て、香りを見ながら調節します。火入れ後の当社周辺は、お茶の甘い香りが立ち込めます・・・

効率を求めるならば、火入れを過度に、火香を残すことで香ばしさの強い、長期保存でも火香が残ることであたかも香り高いと認識しがちなお茶に仕上がります。

あるいは、言いにくいのですがこういうこともございます。
原料にやや難があった茶葉でも深蒸しによって、雑味や渋味が飛び味がスッキリ。そして色が良くなるものなんです。更に熱風で乾燥させて火香を強めにすることで濃い味に感じます。

それは果たして、お茶なのか?

お茶ならではの、甘味やまろやかさは、葉そのものの選定、蒸し、火入れなど職人のなせるワザであります。私たちは、生葉のような春先の新緑を思わせる旬の爽やかな香りを最上と心得ております。

茶師である私たちは、火香より節香を尊び追い求めてまいります。
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*茶師高澤による火入れの行程風景

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